採用は、組織にとっての最重要課題の 1 つです。新入社員の存在は、チーム、文化、会社の方向性に影響を与えます。採用プロセスに時間やリソースを投資し、研究を重ねることが良い結果をもたらします。適切な人材を採用するには時間がかかることもありますが、採用判断を誤ると、結局はより高くついてしまう可能性もあります。
採用よりもトレーニングに多額の投資をしている企業は、現在も多数存在します。 ASTD(米国人材開発機構)が 2012 年に発表した業界白書によると、米国企業が 2011 年に研修プログラムに費やした総額は 1,562 億ドルにも上ります。また、従業員がその 1 年間に受けたトレーニングは、平均 31 時間、つまり毎週 30 分以上に及ぶことも報告されています。その投資を前倒しして、新たな人材の募集、評価、発掘のために時間と資金の大半を費やしてみてもよいのではないでしょうか。適切な人材を前段階で選考できれば、不適当な人材に対するトレーニングやその後の対処にかける時間を減らすことが可能になります。
採用に関してより良い最終判断を下すために、履歴書の評価から面接の練習までの採用プロセスに関わるすべての段階を活用しましょう。構造的な面接手法や採用委員会を設けるなどのプロセスは、良質な人材を長期にわたって確保するうえで有効な手段です。